文部科学省 科学研究費補助金 新学術領域研究:構成論的発達科学-胎児からの発達原理の解明に基づく発達障害のシステム的理解-

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アウトリーチ

発達障害と痛みに関する研究会&意見交換会を開催します。

会期 2013年1月11日(金) 13:00-­16:00
会場 〒153-8904 東京都目黒区駒場4丁目6番1号

東京大学先端科学技術研究センター3号館 南棟3階355号室

http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/maps/index.html

参加申込 下記の情報をまでお送りください。

Subject は「研究会参加」でお願いします。

ご所属・職名:

ご氏名:

参加費 無料
定員 30名程度

プログラム

13:00-14:00 PainVisionの説明と試行
14:00-14:30 池田和隆先生より研究紹介
14:30-16:00 意見交換

概要説明

2012年9月から本格的に始まった、「当事者研究」、「医学・心理学・認知神経科学」、「構成論」という3分野協働による「構成論的発達科学」というプロジェクトでは、当事者自身の内側からの体験報告と、専門家による外部からの観察・計測による報告をすり合わせることで、胎児から成人に至るまでの、連続した多様な発達の原理を、従来の障害名にこだわりすぎることなく解明し、当事者視点に立った支援法や支援ツールを開発していこうとしています。

このプロジェクトでは、「周囲の人々が楽になるための研究や適応的支援」ではなく、「当事者のことを本人や周囲がよりよく理解するための診断体系の開発と、当事者が楽になるための支援法の開発」をその目的としており、他人とのコミュニケーションでの困りごとの手前にある、過敏や疲労、睡眠障害といった身体感覚レベルの困りごとに注目し、研究を進めております。

そのような、他人とのやり取り以前に生じている身体レベルの困りごとの一つに、「痛み」の問題があります。発達障害と慢性の体の痛みを合併している当事者は少なくなく、また一部の専門家によると、生まれつき痛みを感じない無痛無汗症という疾患の当事者は、自閉症スペクトラムの診断基準を満たすことが多いとも言われています。さらには、生まれたばかりの新生児室での痛みの経験が、その後の発達に影響を与える可能性についても報告されています。

加えて、広い意味での発達障害に数えられる虐待経験者についても、幼少期の虐待など、苦痛を伴う経験が、その後、慢性の体の痛みや、その苦しみに対する自己対処としての依存症を引き起こす原因として、重大なものであるとも報告されています。

このように、発達障害と体の痛みとの間には、深い関係がありそうであるということが示唆されるものの、これら二つをつなぐような研究は、これまでのところ限られています。私たちは、麻酔科医や疼痛についての基礎研究者の協力を仰ぎつつ、痛みという角度から、発達や発達障害の解明に迫りたいと考えています。

今回は、「発達障害」、「痛み」、「依存症」の3つの領域をつなぐ先進的な研究を進めておられる東京都医学総合研究所の池田和隆先生をお招きし、今後当事者研究者と他分野の研究者との協働によって、どのような研究を展開していきうるかについて、研究会および意見交換会を行うことになりました。どうぞふるってご参加ください。

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